黄金の林檎を守る不眠の竜。北極星の周りを大きく取り巻く、かつての北極星の主。
| 略符 | Dra |
|---|---|
| 学名・属格 | Draco / Draconis |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 北の空に一年中見えるが、夏の宵に頭部が高く昇る |
| 最も明るい星 | 全88星座中8番目に広い面積。かつて星トゥバンが北極星の役割を果たしていた |
りゅう座は、世界の西の果てにあるとされる「ヘスペリデスの園」で、黄金の林檎がなる聖なる木を守っていた竜ラドンの姿だと伝えられています。この林檎は、大地の女神ガイアが最高神ゼウスと女神ヘラの結婚祝いに贈った特別な果実で、決して眠ることのない百の頭を持つ竜ラドンによって、昼夜を問わず厳重に守られていました。英雄ヘラクレスは「12の功業」の一つとして、この黄金の林檎を手に入れるという難題に挑みます。ヘラクレスは自ら竜と戦って倒したとも、天を支える巨神アトラスに代わりに林檎を取ってきてもらったとも伝えられていますが、いずれにせよ最終的に竜ラドンは命を落とすことになりました。
忠実にその役目を全うしたラドンの働きを惜しんだ女神ヘラは、その姿を星座として天に上げ、北の空に永遠に留めることにしたと伝えられています。りゅう座は、北斗七星とこぐま座の間を大きく取り巻くように、長く曲がりくねった体を伸ばしており、その姿はまさに天の北極を守る番人のようです。実際、地球の歳差運動の影響で、紀元前約3000年ごろの古代エジプト時代には、現在のポラリス(こぐま座)ではなく、りゅう座の中の星「トゥバン」が北極星の役割を果たしていました。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| γ | エルタニン | 2.2 |
| η | η Dra | 2.7 |
| β | ラスタバン | 2.8 |
| δ | Altais | 3.1 |
| ζ | Aldhibain | 3.2 |
北の空に一年を通して見つけられる星座で、北斗七星とこぐま座の間を大きく曲がりくねりながら取り巻き、6月〜8月ごろの夜に頭部が特に見つけやすくなります。全88星座中8番目に広い面積を持ちますが、目立つ明るい星は少なく、体全体をたどるにはある程度の慣れが必要です。頭部にあたる4つの星の並びは、こと座やヘルクレス座に近い位置にあり、比較的見つけやすい目印になります。日本を含む北半球中緯度からは一年中沈むことのない周極星です。
こぐま座 / おおぐま座 / うしかい座 / ヘルクレス座 / こと座 / はくちょう座 / ケフェウス座 / きりん座
わし座 / さいだん座 / やぎ座 / みなみのかんむり座 / かんむり座