Draw Your Sky

星空観察入門

星空観察に望遠鏡はいりません。必要なのは「いつ・どこで・どう見るか」の3つの知識だけ。今夜からできる観察の基本をまとめました。

いつ見るか — 月と天気がすべて

星空観察の最大の敵は雲、その次は月明かりです。満月の夜は、月そのものが巨大な光害になって淡い星をかき消します。狙い目は新月の前後1週間。月齢カレンダーで新月の日を確かめてから予定を立てるのが、観察者の基本動作です。

目を「夜モード」にする — 暗順応

屋外に出た直後の目は、星を見る準備ができていません。人間の目が暗さに完全に慣れる(暗順応する)には20〜30分かかります。最初は数個しか見えなかった星が、30分後には何倍にも増える——これは空が変わったのではなく、あなたの目が変わったのです。

暗順応はスマートフォンの画面を一度見るだけでリセットされます。観察中に画面を見るなら、輝度を最低にして夜間モード(赤っぽい表示)にしましょう。赤い光は暗順応を壊しにくい波長です。

季節ごとの見どころ

北斗七星が頭上に。柄のカーブを延長して、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカへ——「春の大曲線」をたどる季節。
こと座のベガ・わし座のアルタイル・はくちょう座のデネブが「夏の大三角」を描く。天の川がもっとも濃く見える季節でもあります。
ペガスス座の四辺形が目印。派手さはないぶん、空の暗い場所ではアンドロメダ銀河(肉眼で見える最遠の天体、約250万光年)に挑戦を。
一年でいちばん豪華な空。オリオン座の三ツ星、全天一明るいシリウス、ベテルギウスとプロキオンの「冬の大三角」。空気が澄んで星が鋭く瞬きます。

都会でもできる観察

都心の空(ボートルクラス8〜9)でも、見えるものはあります。月のクレーターの影、宵の明星(金星)、木星と土星、そしてオリオンやカシオペヤなど1〜2等星で形が作れる星座。「見える星が少ない」ことは「見るものがない」ことではありません。

むしろ都会の空は、星座を覚えるのに向いています。明るい星しか見えないので、主要な星だけが浮かび上がり、形が追いやすいのです。詳しくはボートルスケール入門を。

持ち物リスト

観察の前に「予習」する

Draw Your Sky を使うと、行く前にその場所・その時刻の空を再現できます。観察地の座標と到着予定時刻を設定すれば、どの方角にどの星が見えるかを事前に確認できます。現地で見つけた星の並びが気に入ったら、その場で自分の星座として残しておきましょう。

観察予定の空をシミュレートする

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ボートルスケールと光害マップ観察地選びの科学。暗い空はどこにある? 星座の描き方ガイド見つけた星の並びを、自分の星座に。