半分は魚、半分は山羊。怪物の襲撃から逃げる途中で姿が入り混じった、牧神の変身譚。
| 略符 | Cap |
|---|---|
| 学名・属格 | Capricornus / Capricorni |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 夏(9月ごろ21時に南中、南の低空) |
| 最も明るい星 | 目立つ明るい星はなく、緩やかな三角形の星の並びが特徴 |
やぎ座は、上半身が山羊、下半身が魚という奇妙な姿を持つ、牧神パーンの変身にまつわる物語で語られます。ある日、大地の女神ガイアの子である恐るべき怪物テュポーン(すべての神々が恐れたとされる、この世で最も強大な怪物)がオリンポスの神々を襲撃しました。多くの神々は動物の姿に変身して逃げ惑い、パーンもナイル川のほとりで慌てて水中へ飛び込み、魚に変身しようとします。しかしあまりの動揺のため変身の呪文を最後まで唱えきれず、下半身だけが魚に変わり、上半身は山羊のままという中途半端な姿になってしまいました。
この滑稽ながらもとっさの機転を評価した最高神ゼウス(あるいはパーン自身の父ヘルメス)は、この失敗した変身の姿をそのまま星座として天に上げたと伝えられています。やぎ座は、うお座(同じくテュポーンから逃げる途中に魚に変身した女神アフロディーテとエロスの物語に由来)と対をなす星座として語られることが多く、「怪物テュポーンの襲撃」という一つの大事件から複数の星座が生まれた、珍しい例のひとつです。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| δ | Deneb Algedi | 2.9 |
| β | Dabih | 3.1 |
| γ | ナシラ | 3.7 |
| ζ | ζ Cap | 3.7 |
| θ | θ Cap | 4.1 |
夏の星座で、いて座とみずがめ座の間、8月〜9月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目立つ明るい星はありませんが、複数の星が緩やかな三角形(あるいは舟のような形)に並ぶのが目印です。日本からは南の空の低い位置にしか昇らないため、南の開けた暗い場所での観察がおすすめです。占星術の黄道十二星座のひとつでもあり、12月22日ごろから1月19日ごろに太陽がこの方向を通過します。
いて座 / みずがめ座 / みなみのうお座 / けんびきょう座
わし座 / さいだん座 / みなみのかんむり座 / かんむり座 / はくちょう座