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さいだん座(Ara)

神々がティタン族との決戦を誓った祭壇。天の川の中で香煙のごとく輝く古代星座。

さいだん座の星図
略符Ara
学名・属格Ara / Arae
設定者プトレマイオス48星座(古代ギリシャ)
見ごろの季節夏(8月ごろ21時に南中、南の低空)
最も明るい星天の川の濃い一帯に位置し、神々の勝利を記念する古代からの星座

神話・由来

さいだん座は、最高神ゼウスをはじめとするオリンポスの神々が、父祖の世代であるティタン族との壮絶な戦い「ティタノマキア」に挑む前に、勝利を誓い、生け贄を捧げたとされる祭壇の姿だと伝えられています。この戦いは、宇宙の支配権をめぐる神々の世代交代を賭けた、ギリシャ神話でも最大級の激突でした。ゼウスたちオリンポスの神々は、この祭壇の前で固い同盟を結び、決意を新たにしてティタン族との長期にわたる戦いに臨んだとされています。

最終的にオリンポスの神々がティタン族を打ち破り、宇宙の新たな支配者としての地位を確立すると、この勝利に大きく貢献した祭壇そのものが、神々への感謝と記念の証として星座に上げられたと伝えられています。星座としてのさいだん座は、燃え上がる香煙のような姿で描かれることが多く、その煙は南の方角、天の川の濃い一帯へと立ちのぼっていくように配置されています。壮大な神々の戦いの記憶を静かに留める、古代からの由緒ある星座のひとつです。

主な星

バイエル符号星名等級
ββ Ara2.9
αα Ara3.0
ζζ Ara3.1
γγ Ara3.3
δδ Ara3.6

見つけ方

夏の星座で、さそり座の尾の南、7月〜8月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目立つ明るい星は少なめですが、さそり座の尾(毒針の部分)から南へ視線を移すと見つけやすくなります。日本からは南の低空にわずかしか見えないため、南が開けた暗い場所での観察がおすすめです。天の川の中に位置しているため、暗い夜空では周囲に星団や星雲が豊富に見られる一帯でもあります。

歴史的な星図で見るさいだん座

さいだん座のヘヴェリウス星図
Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でさいだん座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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