夜空の不動の中心、北極星を尾の先に持つ小熊。すべての星が回る軸。
| 略符 | UMi |
|---|---|
| 学名・属格 | Ursa Minor / Ursae Minoris |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 北の空に一年中見える(北極星は動かない) |
| 最も明るい星 | 尾の先端の北極星(ポラリス)は地球の自転軸の延長線上にあり、ほとんど動かない |
こぐま座は、おおぐま座に姿を変えられたニンフ、カリストの息子アルカスの姿だとする伝承が広く知られています(別の伝承ではゼウスを育てた聖なる子熊とする説もあります)。母カリストが熊に変えられた後、成長したアルカスは狩りの最中に熊姿の母と出会い、それと知らずに矢を向けてしまいます。この悲劇を防ぐため、最高神ゼウスは間一髪で母子を天に引き上げ、アルカスをこぐま座として、母カリストのおおぐま座のすぐそばに配置しました。こうして、引き離されることのないまま、母子は永遠に北の空を共に巡ることになったとされています。
こぐま座が特別視されてきた最大の理由は、その尾の先端に位置する星、北極星(ポラリス)にあります。地球の自転軸がほぼこの星の方向を向いているため、北極星は一晩中、そして一年を通してほとんど動かず、天球上の「不動の点」として見えます。古代から中世、大航海時代に至るまで、船乗りたちはこの星を頼りに自分の緯度や進むべき方角を判断してきました。北極星そのものが1等星というわけではなく、実際には2等星程度の明るさですが、「動かない星」という性質のおかげで、天文学上・航海術上、他のどんな明るい星よりも重要な役割を果たしてきたのです。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | ポラリス | 2.0 |
| β | コカブ | 2.1 |
| γ | フェルカド | 3.0 |
| ε | ε UMi | 4.2 |
| ζ | ζ UMi | 4.3 |
こぐま座自体はおおぐま座の北斗七星ほど目立ちませんが、尾の先端にある北極星(ポラリス)は一年を通して同じ位置(真北、地平線からの高さ=観測地の緯度)に見えるため、方角を知る最も確実な目印です。見つけ方は、おおぐま座の北斗七星の柄杓の先端2星(マスの外側の2星)を結んだ線を、マスの開いている方向へ約5倍延長すること。そこにある、周囲より少し明るい星が北極星です。北極星からこぐま座の他の星をたどると、北斗七星を小さくしたような柄杓の形が浮かび上がります。日本のような北半球中緯度の地域では、北極星は一年中沈むことがありません。
うしかい座 / かに座 / かみのけ座 / コップ座 / からす座