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うみへび座(Hydra)

全天最大の星座。九つの頭を持つ怪物ヒュドラが、空を横断する長大な体で今も横たわる。

うみへび座の星図
略符Hya
学名・属格Hydra / Hydrae
設定者プトレマイオス48星座(古代ギリシャ)
見ごろの季節春(頭は3月ごろ、尾は6月ごろに南中)
最も明るい星全88星座中で最も広い面積を持つ、頭から尾まで非常に長い星座

神話・由来

うみへび座は、英雄ヘラクレスの2番目の功業で立ち向かった怪物ヒュドラ(ヒドラ)の姿だと伝えられています。ヒュドラは沼地に棲む九つの頭を持つ大蛇で、そのうち一つの頭は不死身とされていました。さらに厄介なことに、頭を一つ切り落とすたびに、その跡から新しい頭が二つ生えてくるという恐るべき再生能力を持っていました。ヘラクレスが単純に剣で頭を切り落としていくだけでは、いつまで経っても決着がつきません。

窮地に陥ったヘラクレスは、甥(あるいは御者)のイオラオスの助けを借りることを思いつきます。ヘラクレスが頭を切り落とすたびに、イオラオスがすかさず切り口を松明の火で焼き、再生を防ぐという連携プレーによって、ついにヒュドラの八つの頭を制圧します。最後に残った不死身の頭は、切り落としても死なないため、ヘラクレスはこれを大岩の下に埋めて封じ込めました。この戦いの最中、女神ヘラが送り込んだ助っ人のカニ(かに座の由来)も踏みつぶされています。倒されたヒュドラの姿は、ヘラによって星座として天に上げられ、九つの頭を持つ長大な体は、今も夜空を大きく横断する姿として残されています。

主な星

バイエル符号星名等級
αアルファルド2.0
γγ Hya3.0
ζHydrobius3.1
νν Hya3.1
ππ Hya3.3

見つけ方

春の星座で、全天88星座の中で最大の面積を誇り、しし座の南から東へ大きく体を伸ばして、2月〜6月ごろの夜に長い時間をかけて見つけられます。頭にあたる部分は小さな星の集まりとしてしし座の西(かに座の南)に見つかりやすく、そこから体にあたる星をたどっていくと、東はおとめ座やてんびん座の南あたりまで、非常に長く伸びていることが分かります。体全体が細く暗い星の連なりのため、都会の空では頭の部分だけを見つけられれば十分です。

歴史的な星図で見るうみへび座

うみへび座のヘヴェリウス星図
Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でうみへび座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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