嘘をついて罰せられたカラス。うみへび座の背に留まり、永遠に水瓶を突き続ける。
| 略符 | Crv |
|---|---|
| 学名・属格 | Corvus / Corvi |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 春(5月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 4つの3等星が作るいびつな四角形が目印 |
からす座は、太陽神アポロンに仕えていた1羽の白いカラスの姿だと伝えられています(当時カラスは白い羽を持っていたとされます)。アポロンは、恋人であったニンフ、コロニスの様子を見張るようこのカラスに命じていました。ところがコロニスが別の人間の男性に心を移していることをカラスが目撃し、アポロンに報告してしまいます。この知らせを聞いたアポロンは怒りに我を忘れ、コロニスを殺してしまいますが、後になって彼女が身ごもっていたこと、そして自分が早まった行動を取ってしまったことを深く後悔しました。アポロンはこの悲しい知らせをもたらしたカラスに怒りをぶつけ、それまで白かったカラスの羽をすべて黒く変えてしまったと伝えられています。
別の伝承では、からす座はコップ座(水瓶)と組み合わさった、より寓話的な物語で語られます。アポロンに水を汲んでくるよう命じられたカラスは、道中でイチジクの木を見つけて、実が熟すのを待つために任務をさぼってしまいました。ようやく水瓶とともに戻ったカラスは、遅れた言い訳として「大蛇(うみへび座)が水場を邪魔していた」と嘘をつきます。アポロンはこの嘘を見抜き、罰としてカラスを、水瓶(コップ座)にもうみへび座にも決して届かない位置に縛りつけ、永遠に喉の渇きに苦しませ続けることにしたとされています。実際の星座配置でも、からす座はうみへび座のすぐ背にとまっていながら、コップ座の水瓶には決して口が届かない位置に置かれています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| γ | ギェナー | 2.6 |
| β | Kraz | 2.6 |
| δ | Algorab | 3.0 |
| ε | Minkar | 3.0 |
| α | Alchiba | 4.0 |
春の星座で、おとめ座の南西、うみへび座の背の上あたり、4月〜5月ごろの夜に見つけやすくなります。目印は4つの星が作る、いびつな四角形(帆のような形)。特に明るい星はありませんが、この四角形自体は周囲に他の目立つ星が少ないため、比較的見つけやすい形をしています。すぐ西隣にはコップ座があり、からす座がその水瓶に口を届かせられない、という神話の位置関係を実際の星空でも確認できます。
うしかい座 / かに座 / かみのけ座 / コップ座 / りょうけん座