賢者ケイローンの半人半馬の姿。太陽系に最も近い恒星系を宿す、南天屈指の大星座。
| 略符 | Cen |
|---|---|
| 学名・属格 | Centaurus / Centauri |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 南天(日本からは南の低空にごくわずかに見える) |
| 最も明るい星 | アルファ・ケンタウリ(リギル・ケンタウルス)は太陽系に最も近い恒星系 |
ケンタウルス座は、上半身が人間、下半身が馬という姿を持つケンタウロス族の中でも、特に賢明で高潔な人物として知られる賢者ケイローンの姿だと伝えられています(いて座の由来としても語られる人物です)。多くのケンタウロスが粗暴な性質で知られる中、ケイローンは医術・音楽・弓術・予言に精通した稀有な賢者であり、ギリシャ神話の数々の英雄(アキレウス、イアソン、ヘラクレスなど)を育てた師として尊敬を集めていました。
ある時、親しい友人であったヘラクレスの矢が誤って彼を傷つけてしまい、その矢には恐ろしい毒が塗られていたため、不死身の体を持つケイローンは死ぬこともできないまま、永遠に続く激痛に苦しむことになります。この苦しみから逃れるため、ケイローンは自らの不死性を、火を盗んで人類に与えた罰でカウカソス山に磔にされていたプロメテウスに譲り渡すことを申し出ました。この犠牲によってケイローンはようやく安らかな死を迎えることができ、その高潔な生涯を称えたゼウスによって、星座として天に上げられたと伝えられています。ケンタウルス座は、いて座がケイローンの半人半馬の姿を弓を引く場面として描くのに対し、こちらは槍や生け贄の獣を携えた、より穏やかな賢者としての側面を表しているとされます。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α¹ | Rigil Kentaurus | -0.0 |
| β | ハダル | 0.6 |
| θ | メンケント | 2.1 |
| γ | γ Cen | 2.2 |
| ε | ε Cen | 2.3 |
南天の星座で、日本のほとんどの地域からは南の低空にわずかしか見えず、5月〜6月ごろの夜、南半球や低緯度地域でよく見られます。全88星座の中で9番目に広い面積を持ちます。この星座には、太陽系に最も近い恒星系アルファ・ケンタウリ(リギル・ケンタウルス)が含まれており、その伴星プロキシマ・ケンタウリは太陽以外で地球に最も近い恒星として知られています。星座の前脚のあたりにはみなみじゅうじ座があり、南半球ではこの2つの星座を合わせて観察するのが定番です。
みなみじゅうじ座 / おおかみ座 / うみへび座 / ほ座 / りゅうこつ座 / はえ座 / コンパス座 / てんびん座
ポンプ座 / ふうちょう座 / りゅうこつ座 / カメレオン座 / コンパス座