怒れる雄牛の顔。赤い目玉ちゃんアルデバランと、肩に群れるプレアデス星団。
| 略符 | Tau |
|---|---|
| 学名・属格 | Taurus / Tauri |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 冬(1月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 赤いアルデバラン(1等星)に加え、プレアデス星団・ヒアデス星団という2つの有名な星団を抱える |
おうし座は、全知全能の神ゼウスが人間の女性エウロパに近づくために姿を変えた、美しい白い雄牛の姿だと伝えられています。フェニキアの王女エウロパが浜辺で遊んでいると、そこに穏やかで人懐こい白い牛が現れました。警戒心を解いたエウロパが牛の背に乗ると、牛は突然海に駆け出し、そのままクレタ島まで彼女を連れ去ってしまいます。この牛の正体こそゼウスであり、後にエウロパとの間にクレタ王ミノスをもうけました。ゼウスは自らの計略を記念するため、この牛の姿を天に上げたとされます。ただし星座になった牛の姿は、なぜか前半身だけ——角と肩、そして胸までしか描かれません。海を渡る間に体の大部分が水中に隠れていたから、という説明が古くから添えられています。
牛の顔の部分には、V字形に並ぶ星の集まりヒアデス星団があり、その中でもひときわ赤く輝く星がアルデバラン(牛の目にあたる1等星)です。ヒアデスは、ギリシャ神話では雨をもたらす7人姉妹のニンフとされ、彼女たちが涙する様子が雨として降ると考えられていました。また牛の肩の位置には、もうひとつの有名な星団プレアデス(すばる)があり、こちらは日本でも古くから「六連星(むつらぼし)」として親しまれてきました。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | アルデバラン | 0.8 |
| β | エルナト | 1.6 |
| ζ | Tien Kwan | 3.0 |
| θ² | θ² Tau | 3.4 |
| λ | λ Tau | 3.5 |
冬の代表的な星座で、オリオン座のすぐ北西、12月〜2月ごろの夜に見つけやすくなります。目印はオリオン座の三ツ星を右上(北西)方向に伸ばした先にある、赤いアルデバラン。この星を含むV字形の星の並びがヒアデス星団で、牛の顔にあたります。さらに視線を同じ方向へ少し進めると、肉眼でも小さな星の集まりとして見えるプレアデス星団(すばる)が見つかります。都会の空では6個ほど、暗い空では7個以上の星が見分けられ、双眼鏡を使うとさらに多くの星が集まっているのが分かります。おうし座の2本の角の先には、超新星残骸として知られるかに星雲(M1)もありますが、こちらは肉眼では見えず、望遠鏡が必要です。
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