太陽の御者パエトンの悲劇を伝える、天球を長く蛇行する大河。
| 略符 | Eri |
|---|---|
| 学名・属格 | Eridanus / Eridani |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 冬(起点はオリオン座と同じころ南中) |
| 最も明るい星 | 南端の1等星アケルナルは日本からはほぼ見えない |
エリダヌス座は、天空を大きく蛇行して流れる「大河」の姿として描かれます。この川に結びつくのが、太陽神ヘリオスの息子パエトンの悲劇的な物語です。パエトンは自分が本当に太陽神の息子であることを証明したいと考え、父ヘリオスに頼み込んで、太陽の戦車を1日だけ操縦させてもらう許可を得ます。しかし戦車を引く馬たちは、経験の浅いパエトンの手綱さばきをまるで聞き入れず、天空を勝手気ままに暴走してしまいました。あるときは天に近づきすぎて大地を焼き焦がし、あるときは地上すれすれまで急降下して川や大地を干上がらせてしまいます。
このままでは世界そのものが焼き尽くされると危惧した最高神ゼウスは、やむなく雷霆(かみなり)をパエトンに向けて放ちました。戦車から弾き飛ばされたパエトンは、燃え尽きながら地上の大河(伝承によってはギリシャの北方を流れる川、あるいはナイル川、ポー川などとされる)へと墜落し、命を落とします。彼を悼んだ姉妹たち(ヘリアデス)は悲しみのあまりポプラの木に姿を変え、涙は琥珀になったと伝えられます。パエトンが墜落した大河の姿こそが、このエリダヌス座であるとされているのです。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | アケルナル | 0.5 |
| β | Cursa | 2.8 |
| γ | ザウラク | 3.0 |
| θ¹ | Acamar | 3.2 |
| δ | Rana | 3.5 |
冬の星座で、オリオン座の西(リゲルのすぐそば)から南天へ大きく蛇行しながら伸び、12月〜2月ごろの夜に見つけやすくなります。目印はオリオン座のリゲル(青白い1等星)のすぐ西側から始まる、細く曲がりくねった星の連なり。星座全体は全天6番目の広さを持ちますが、目立つ明るい星は少なく、暗い空でないと川全体をたどるのは難しめです。川の南端(1等星アケルナル)は日本の大部分からは地平線の下に沈んでおり、見ることができません。まずはリゲルのそばの起点だけでも見つけられれば十分です。
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