オリオンが連れる猟犬。全天で最も明るい恒星シリウスを胸に抱く。
| 略符 | CMa |
|---|---|
| 学名・属格 | Canis Major / Canis Majoris |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 冬(1月ごろ21時30分に南中) |
| 最も明るい星 | シリウス(-1.5等)は全天88星座の中で最も明るい恒星 |
おおいぬ座は、隣に輝くオリオン座の忠実な猟犬とされています。伝承にはいくつかのパターンがあり、ひとつはオリオンが連れていた狩猟犬そのものだとするもの、もうひとつはギリシャ神話の女神アルテミスやゼウスの娘プロクリスが飼っていた俊足の猟犬「ライラプス」だとするものです。ライラプスは「どんな獲物も必ず捕らえる」という宿命を持つ犬でしたが、あるとき「決して捕まらない」宿命を持つキツネと追いかけっこをすることになり、矛盾する二つの宿命が衝突してしまいます。この解決不能な追跡劇に困り果てたゼウスは、両者をそのまま石に変え、猟犬の姿を星座として天に上げたとされます(キツネの側はこいぬ座、あるいは別の伝承が当てられることもあります)。
この犬の胸元で輝く星こそ、全天で最も明るい恒星シリウスです。エジプトでは、シリウスが夜明け前の東の空に昇り始める時期(ヒライアカル・ライジング)が、ナイル川の氾濫が始まる時期とほぼ一致していたため、農業暦の重要な目印として神聖視されていました。シリウスは「焼き焦がすもの」を意味する語に由来するとされ、この星が昇る真夏の蒸し暑い時期を指して「dog days(犬の日々)」という英語表現が今も残っています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | シリウス | -1.5 |
| ε | アダーラ | 1.5 |
| δ | ウェズン | 1.8 |
| β | ミルザム | 2.0 |
| η | アルドラ | 2.5 |
冬の代表的な星座で、オリオン座の南東、12月〜3月ごろの夜に見つけやすくなります。目印はオリオン座の三ツ星を左下(南東)方向に伸ばした先にある、圧倒的な明るさで輝く星、シリウス。青白くまたたくように見えることが多く、慣れないうちはUFOや人工衛星と見間違える人もいるほどの明るさです。全天21個の1等星の中でも群を抜いて明るく、2番目に明るい恒星カノープスの2倍近い明るさを持ちます。シリウスを含む犬の体の星々をたどると、大きな菱形のような形が見えてきます。
オリオン座 / いっかくじゅう座 / うさぎ座 / とも座 / はと座
ぎょしゃ座 / ちょうこくぐ座 / こいぬ座 / はと座 / エリダヌス座