アンドロメダを脅かした海の怪物ケートス。実は不気味なクジラとしても親しまれる。
| 略符 | Cet |
|---|---|
| 学名・属格 | Cetus / Ceti |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 秋(11月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 全88星座中4番目に広い面積。変光星ミラ(明るさが劇的に変化する)を含む |
くじら座は、アンドロメダ座の物語に登場する海の怪物ケートスの姿だと伝えられています。エチオピアの王妃カシオペヤが「娘アンドロメダの美しさは海のニンフたちに勝る」と自慢したことに海神ポセイドンが激怒し、この巨大な怪物ケートスを国に差し向けて、大洪水と破壊をもたらしました。国を救うための神託は「王女アンドロメダを生け贄として岩に繋ぎ、怪物に差し出すこと」であり、王と王妃はやむなく娘を海辺に置き去りにします。そこへ英雄ペルセウスが天馬(あるいは翼のあるサンダル)に乗って通りかかり、メデューサの首の力(あるいは剣)を使ってケートスを退治し、アンドロメダを救い出したというのが、一連の物語の結末です。
「ケートス」という名前自体は、後の時代にラテン語で「大きな海の生き物」全般、特にクジラを指す言葉(cetus)の語源にもなりました。このため、星座としてのケートスは、伝統的には竜や蛇に近い怪物として描かれつつも、現代の日本語では「くじら座」という親しみやすい名前で呼ばれています。星座自体は全天でも4番目に広い面積を持ち、頭部から尾にかけて長く体を伸ばした姿で描かれています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| β | ディフダ | 2.0 |
| α | メンカル | 2.5 |
| ο | Mira | 3.0 |
| η | Dheneb | 3.5 |
| γ | Kaffaljidhma | 3.5 |
秋の星座で、うお座とエリダヌス座の間、10月〜12月ごろの夜に見つけやすくなります。全天88星座の中で4番目に広い面積を持ちますが、目立つ明るい星は少なく、体全体をたどるのはやや根気が必要です。星座の中には、有名な変光星ミラ(「不思議な星」を意味する)があり、約11ヶ月の周期で肉眼で見えるほど明るくなったり、ほとんど見えなくなるまで暗くなったりを繰り返します。うお座の南、みずがめ座の西に位置し、周辺に目立つ星座が少ないため、比較的広い暗い領域として認識しやすい特徴があります。
うお座 / みずがめ座 / エリダヌス座 / ろ座 / ちょうこくしつ座 / おひつじ座 / おうし座
アンドロメダ座 / みずがめ座 / おひつじ座 / きりん座 / カシオペヤ座