大洪水の後、陸地を見つけ出したハト。ノアの方舟の伝承が16世紀に星座となった。
| 略符 | Col |
|---|---|
| 学名・属格 | Columba / Columbae |
| 設定者 | ペトルス・プランシウスが1592年ごろに新設 |
| 見ごろの季節 | 冬(1月ごろ21時に南中、南の低空) |
| 最も明るい星 | 旧約聖書のノアの方舟伝承にちなむ、比較的新しい星座 |
はと座は、古代ギリシャの48星座には含まれない、比較的新しい星座のひとつです。1592年ごろ、オランダの神学者・地図制作者ペトルス・プランシウスによって新たに設定されました。この星座の由来としてもっとも広く知られているのは、旧約聖書に記された「ノアの方舟」の物語です。大洪水が地上を覆い尽くした後、方舟の中にいたノアは、陸地が現れたかどうかを確かめるために一羽のハトを放ちます。最初は戻ってきたハトも、二度目に放たれた際にはオリーブの若葉をくちばしにくわえて帰ってきました。これは、水が引いて新たな陸地——そして新たな希望——が現れたことを示す、決定的な合図でした。
別の解釈では、この星座は、伝説の船アルゴ号の航海中、危険な岩「シュンプレガデス」を突破する際に、先導役として放たれたハトの姿だとする説もあります。いずれの物語においても、はと座は「危険を乗り越え、新たな道を切り開く先導者」としての役割を担っており、神学的な意味合いと航海の実用性を兼ね備えた、興味深い由来を持つ星座と言えます。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | Phact | 2.6 |
| β | Wazn | 3.1 |
| δ | δ Col | 3.9 |
| ε | ε Col | 3.9 |
| η | η Col | 4.0 |
冬の星座で、おおいぬ座の南、うさぎ座の南西、1月〜2月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目立つ明るい星は少なめですが、おおいぬ座のシリウスを目印に、その南側を探すのがおすすめです。日本からは南が開けた場所であれば比較的観察しやすい位置にあります。
ぎょしゃ座 / ちょうこくぐ座 / おおいぬ座 / こいぬ座 / エリダヌス座