黄金の毛皮を持つ聖なる牡羊。イアソンとアルゴ号の英雄譚の発端となった星座。
| 略符 | Ari |
|---|---|
| 学名・属格 | Aries / Arietis |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 秋(11月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 2〜3個の星が緩やかな弧を描く、控えめながら見分けやすい並び |
おひつじ座は、黄金の毛皮を持つ、空を飛ぶことのできる神聖な牡羊の姿だと伝えられています。テッサリアの王子プリクソスとその妹ヘレは、継母の陰謀によって命を狙われていましたが、この危機を察知した神々が空飛ぶ黄金の牡羊を遣わし、二人を背に乗せて危険な国から逃がしました。飛行の途中、妹ヘレは誤って手を滑らせ、海峡(後にヘレスポントスと名付けられる)に落ちて命を落としてしまいますが、プリクソスは無事にコルキスの地へたどり着きます。感謝したプリクソスは、この牡羊を神々に生け贄として捧げ、その黄金の毛皮(金羊毛)はコルキスの聖なる森で竜に守られる宝物として大切に保管されました。
この黄金の毛皮こそ、後に英雄イアソンと彼が率いる勇者たち「アルゴナウタイ」が、アルゴ船に乗って冒険の末に手に入れることになる、あの有名な「金羊毛」です。イアソンの物語はギリシャ神話でも屈指の大冒険譚として語り継がれており、おひつじ座はその発端を作った、物語全体の起点にあたる星座と言えます。牡羊自身の魂は、この犠牲への感謝として、星座として天に上げられたと伝えられています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | ハマル | 2.0 |
| β | シェラタン | 2.6 |
| — | HR 838 | 3.6 |
| γ² | Mesarthim | 4.8 |
秋の星座で、うお座とおうし座の間、10月〜12月ごろの夜に見つけやすくなります。目立つ明るい星は少なく、2〜3個の星が緩やかな弧を描くように並んでいるのが目印です。すぐ東隣のおうし座(プレアデス星団やアルデバランで有名)を先に見つけ、そこから西へ視線を移すのが確実な探し方です。占星術の黄道十二星座の1番目とされ、3月21日ごろから4月19日ごろに太陽がこの方向を通過していた時代もありましたが、歳差運動により現在の実際の位置関係はずれています。
おうし座 / うお座 / さんかく座 / ペルセウス座 / くじら座
アンドロメダ座 / みずがめ座 / きりん座 / カシオペヤ座 / ケフェウス座