山羊を肩に抱く御者。冬の空に五角形を描く、黄金に輝くカペラの星座。
| 略符 | Aur |
|---|---|
| 学名・属格 | Auriga / Aurigae |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 冬(1月ごろ21時に南中、天頂付近) |
| 最も明るい星 | カペラ(0.1等)は全天で6番目に明るい恒星で、「冬のダイヤモンド」の一角 |
ぎょしゃ座は、アテナイの伝説の王エリクトニオスの姿だと伝えられています。エリクトニオスは鍛冶と工芸の神ヘパイストスの子で、生まれつき足が不自由でした。しかし彼は非常に賢く、自らの障害を克服するために、世界で初めて4頭立ての馬車(戦車)を発明したとされます。戦車に乗ることで、エリクトニオスは誰よりも速く、力強く移動できるようになりました。この発明への功績と、逆境を乗り越えた知恵を称え、女神アテナが彼を星座として天に上げたと伝えられています。
星座の絵図では、ぎょしゃ(御者)は片方の腕に山羊とその子供たち(子ヤギ)を抱いた姿で描かれることが多く、これは牧畜の神アマルテイアの伝承と結びついたものです。アマルテイアは幼いゼウスに乳を与えて育てた聖なる山羊とされ、その姿がぎょしゃ座の肩に輝く黄金の星カペラ(「雌山羊」を意味するラテン語)に重ねられました。戦車の発明者でありながら山羊飼いでもあるという、一見ちぐはぐな取り合わせは、複数の神話的モチーフが星座の上でひとつに融合した結果だと考えられています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | カペラ | 0.1 |
| β | エルナト | 1.6 |
| β | メンカリナン | 1.9 |
| θ | Mahasim | 2.6 |
| ι | Kabdhilinan | 2.7 |
冬の代表的な星座で、おうし座の北、12月〜2月ごろの夜、頭上近くの高い位置に見つけやすくなります。目印は黄金色に輝く1等星カペラを含む、5つの星が作る五角形(一部はおうし座の星と共有)。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランを結ぶと「冬のダイヤモンド」と呼ばれる大きな六角形が浮かび上がり、これを目印にすればぎょしゃ座の位置も自然と分かります。カペラは日本からは天頂近くを通過するため、冬の夜、真上を見上げたときに最も目立つ星のひとつです。
おうし座 / ペルセウス座 / やまねこ座 / ふたご座 / きりん座
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