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やまねこ座(Lynx)

「見つけられるものなら見つけてみろ」——命名者自身が挑発した、山猫の目を持つ暗い星座。

やまねこ座の星図
略符Lyn
学名・属格Lynx / Lyncis
設定者ヨハネス・ヘヴェリウスが1687年に新設
見ごろの季節冬〜春(2月ごろ21時に南中)
最も明るい星命名者自身が「山猫の目が必要」と評したほど、暗く見つけにくい星座

神話・由来

やまねこ座は、古代ギリシャ・ローマ神話には登場しない、近代になって作られた星座のひとつです。1687年、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが自身の星図の中で新たに設定しました。おおぐま座とぎょしゃ座の間に広がる、目立つ星をほとんど持たない暗い領域を整理するために作られたもので、その暗さゆえに「これを見分けるには山猫のような鋭い視力が必要だ」という洒落から、やまねこ座と名付けられたと伝えられています。

ヘヴェリウス自身がこの星座について残した言葉は、天文学史の中でもしばしば引用される有名な一節です。彼は「この星座を見分けられるのは、山猫のような目を持つ者だけだろう」という趣旨のことを述べたとされ、命名者自身が観測の難しさを認めるという、やや自虐的でユーモラスな逸話として語り継がれています。神話的な背景を持たない代わりに、この命名の経緯そのものが、暗い星座を無理に埋め込もうとした17世紀の星座整理の時代らしい、実務的でありながら人間味のあるエピソードとして親しまれています。

主な星

バイエル符号星名等級
αα Lyn3.1
HR 36903.8
HR 35794.0
Alsciaukat4.3
HR 25604.3

見つけ方

冬から春の星座で、おおぐま座とぎょしゃ座の間、1月〜3月ごろの夜に見つけやすくなります。全88星座の中でも特に暗く、目立つ星をほとんど持たないため、光害のある空ではまず見分けがつきません。暗い夜空で、周囲の目立つ星座(おおぐま座、ふたご座、ぎょしゃ座)に囲まれた広い空白地帯として、気長に探すのが現実的なアプローチです。

歴史的な星図で見るやまねこ座

やまねこ座のヘヴェリウス星図
Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でやまねこ座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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