しし座の背後を歩く、名を与えられなかった小さな獅子。17世紀の星座整理で生まれた。
| 略符 | LMi |
|---|---|
| 学名・属格 | Leo Minor / Leonis Minoris |
| 設定者 | ヨハネス・ヘヴェリウスが1687年に新設 |
| 見ごろの季節 | 春(4月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 目立つ明るい星はなく、固有の伝統的な星名もほとんど持たない |
こじし座は、古代ギリシャ・ローマ神話には登場しない、近代になって作られた星座のひとつです。1687年、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが自身の星図の中で新たに設定しました。しし座とおおぐま座の間に広がる、それまで正式な星座に区分されていなかった暗い領域を整理するために作られたもので、隣接するしし座(大きな獅子)との対比から、単純に「小さな獅子」を意味する名前が与えられました。
興味深いことに、こじし座を構成する星々には、その多くに固有の伝統的な名前(アラビア語やラテン語由来の古称)が付けられていません。これは、この星座が古代から知られていた星の集まりではなく、純粋にヘヴェリウスによる区画整理の結果として生まれたことを物語っています。神話的な物語を一切持たないこの星座は、しし座という壮大な英雄譚(ネメアの獅子退治)を持つ隣人の陰に隠れるようにひっそりと存在しており、その控えめな性質そのものが「小さな獅子」という名前にふさわしいとも言えるでしょう。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| — | Praecipua | 3.8 |
| β | β LMi | 4.2 |
| — | HR 3974 | 4.5 |
| — | HR 3800 | 4.5 |
| — | HR 4090 | 4.7 |
春の星座で、しし座とおおぐま座の間、3月〜4月ごろの夜に見つけやすくなります。目立つ明るい星はなく、単独で探すのは難しいため、まずしし座の頭部(ししの大鎌)とおおぐま座の北斗七星を見つけ、その中間あたりの領域を探すのがおすすめです。暗い空でないと星の並びを識別するのは難しめですが、周囲の目立つ2つの星座を目印にすればおおよその位置は特定できます。
うしかい座 / かに座 / かみのけ座 / コップ座 / からす座