神々に酒を注ぐ永遠の美少年。水瓶を傾け続ける、秋の星座随一の広さを持つ黄道星座。
| 略符 | Aqr |
|---|---|
| 学名・属格 | Aquarius / Aquarii |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 秋(10月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 全88星座中10番目に広い面積。水瓶からこぼれる水がみなみのうお座へ注がれる構図 |
みずがめ座は、トロイアの美少年ガニュメデスの姿だと伝えられています。地上一の美貌を持つと評判だったガニュメデスは、羊飼いとして山で暮らしていたところ、最高神ゼウスの目に留まりました。オリンポスの神々に酒を注ぐ酌人役を探していたゼウスは、巨大な鷲(わし座の由来)に姿を変える、あるいは鷲を使いとして送り込み、ガニュメデスを空高くさらい上げてオリンポスへと連れ去ります。地上を離れる悲しみと引き換えに、ガニュメデスは神々に混じって永遠の若さを保つことを許され、その美しい姿のまま、神々の宴で酒を注ぎ続ける栄誉ある役目を与えられました。
この物語にちなみ、みずがめ座は水瓶(酒や水を注ぐための器)を傾け、中身を注ぎ続ける若者の姿として描かれます。星座からこぼれ出る水の流れは、南隣のみなみのうお座の口へと注がれる形で表現されており、2つの星座がひとつづきの絵として繋がっているのが特徴です。古代エジプトやメソポタミアでは、みずがめ座の方向が雨季と結びつけられていたとする説もあり、「水を注ぐ者」というモチーフ自体は、ギリシャ神話以前から複数の文明で共通して見られる普遍的なイメージだったと考えられています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| β | Sadalsuud | 2.9 |
| α | Sadalmelik | 3.0 |
| — | HR 8812 | 3.7 |
| λ | λ Aqr | 3.7 |
| ε | Albali | 3.8 |
秋の星座で、ペガスス座の南、9月〜11月ごろの夜に見つけやすくなります。全88星座中10番目に広い面積を持ちますが、目立つ明るい星は少なく、単独で見つけるのはやや難しめです。ペガスス座の「秋の四辺形」を目印に、その南側を探すのがおすすめです。水瓶からこぼれる水の流れをたどると、南隣のみなみのうお座の1等星フォーマルハウトに向かって星が連なっている様子が見て取れます。占星術の黄道十二星座のひとつでもあり、1月20日ごろから2月18日ごろに太陽がこの方向を通過します。
ペガスス座 / こうま座 / やぎ座 / みなみのうお座 / ちょうこくしつ座 / くじら座 / うお座
アンドロメダ座 / おひつじ座 / きりん座 / カシオペヤ座 / ケフェウス座