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みなみのうお座(Piscis Austrinus)

みずがめ座の水を飲み続ける、秋の空でひときわ目立つ孤独な魚。

みなみのうお座の星図
略符PsA
学名・属格Piscis Austrinus / Piscis Austrini
設定者プトレマイオス48星座(古代ギリシャ、古代中東の魚信仰に由来)
見ごろの季節秋(10月ごろ21時に南中、南の低空)
最も明るい星フォーマルハウト(1等星)は周囲に明るい星が少なく、「秋のひとつ星」と呼ばれる

神話・由来

みなみのうお座は、隣接するみずがめ座(美少年ガニュメデスが傾ける水瓶)からこぼれ落ちる水を、口を大きく開けて受け止める魚の姿だと伝えられています。この魚については、シリアやフェニキアなど古代中東の伝承において、聖なる存在として特別に崇拝されていたという記録も残っています。ある伝承では、この魚は女神アフロディーテ(あるいはその中東における先行神格である豊穣・愛の女神)を、危機の際に背に乗せて救った存在だとされ、その功績を称えて天に上げられたと語られています。

うお座(2匹の魚がリボンで結ばれた姿)と混同されがちですが、みなみのうお座は単独の、より大きな1匹の魚として描かれる点が異なります。星座としての最大の特徴は、口の部分に位置する明るい1等星フォーマルハウトです。この星は秋の夜空において周囲に比較的明るい星が少ないため、「秋の星座地帯にぽつんと輝く孤独な星」として、古くから「秋のひとつ星」という愛称でも親しまれてきました。

主な星

バイエル符号星名等級
αフォーマルハウト1.2
εε PsA4.2
δδ PsA4.2
ββ PsA4.3
ιι PsA4.3

見つけ方

秋の星座で、みずがめ座の南、9月〜11月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目印は明るく輝く1等星フォーマルハウト。この星の周辺には他に目立つ明るい星が少ないため、「秋のひとつ星」として単独でもよく目立ちます。ペガスス座の「秋の四辺形」から南へ視線を移すと見つけやすく、みずがめ座の水瓶からこぼれる水の流れが、ちょうどこの星(魚の口)に注がれる構図になっています。

歴史的な星図で見るみなみのうお座

みなみのうお座のヘヴェリウス星図
Uranographia (1801), Johann Bode — public domain

豆知識

実際の今夜の空でみなみのうお座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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