Draw Your Sky

ほうおう座(Phoenix)

灰の中から蘇る不死の鳥。大航海時代の南天探検が生んだ、再生の象徴。

ほうおう座の星図
略符Phe
学名・属格Phoenix / Phoenicis
設定者ペトルス・プランシウスが1597年ごろに新設
見ごろの季節南天(日本の南部でわずかに見える程度)
最も明るい星南天探検時代に設定された、不死鳥(フェニックス)にちなむ星座

神話・由来

ほうおう座は、古代エジプトやギリシャの伝承に伝わる、不死の鳥フェニックス(不死鳥)の姿にちなんで名付けられた星座です。伝説によれば、フェニックスは数百年に一度、自らの巣に火を放って燃え尽き、その灰の中から新たな若い姿となって再生するとされる、神聖な鳥です。この星座自体は古代ギリシャの48星座には含まれておらず、16世紀末、大航海時代にオランダの航海士ペトルス・プランシウスとフレデリック・デ・ハウトマンが、それまでヨーロッパの天文学に記録されていなかった南天の星々を新たに整理する中で設定しました。

南半球への航海が本格化したこの時代、ヨーロッパの天文学者たちは、見たこともない南の星空に、当時知られていた異国の生き物や伝説上の存在の名前を次々と与えていきました。ほうおう座もそのひとつで、燃え上がる炎から新たな生命が生まれるという不死鳥のイメージは、未知の南の世界を発見していく大航海時代の探求心そのものとも重なる、象徴的な選択だったと言えるでしょう。

主な星

バイエル符号星名等級
αAnkaa2.4
ββ Phe3.3
γγ Phe3.4
εε Phe3.9
ζζ Phe3.9

見つけ方

秋の星座で、みなみのうお座の南、エリダヌス座の東、10月〜11月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目印は数個の星が緩やかにまとまる星の並びで、日本からは南が非常に開けた場所でないと見えにくい位置にあります。フォーマルハウト(みなみのうお座の1等星)を目印に、その南側を探すのがおすすめです。

歴史的な星図で見るほうおう座

ほうおう座のヘヴェリウス星図
Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でほうおう座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
今夜の空でほうおう座を見る →

隣の星座

ちょうこくしつ座 / ろ座 / エリダヌス座 / とけい座 / きょしちょう座 / つる座

同じ季節の星座

ポンプ座 / ふうちょう座 / りゅうこつ座 / ケンタウルス座 / カメレオン座

参考文献

次に読む

星空観察入門道具なしで今夜から始められる、星空観察の基本。 88星座図鑑すべての星座を季節別に一覧できます。