アルゴ船の竜骨。かつて全天最大だった星座から生まれた、全天2番目に明るい星カノープスを持つ。
| 略符 | Car |
|---|---|
| 学名・属格 | Carina / Carinae |
| 設定者 | アルゴ座から1922年(IAU)に分割 |
| 見ごろの季節 | 南天(日本の南部で冬の低空にわずかに見える) |
| 最も明るい星 | カノープス(全天2番目の明るさ)を含む、旧アルゴ座から分割された星座 |
りゅうこつ座は、英雄イアソンと勇者たち(アルゴナウタイ)が黄金の羊毛を求めて航海した伝説の船、アルゴ号の「竜骨(船底を貫く主要な構造材)」にあたる部分の姿だと伝えられています。もともとこの一帯は、古代ギリシャの天文学において「アルゴ座」という、全天でも最大級の巨大な単一星座として扱われていました。アルゴ座は船全体——竜骨、帆、船尾——をひとつづきの姿として表現していましたが、あまりに広大すぎて扱いにくいという理由から、19世紀にフランスの天文学者ラカーユらの提案を経て、後の1922年の国際天文学連合による88星座の正式制定時に、りゅうこつ座(竜骨)・ほ座(帆)・とも座(船尾)の3つに正式に分割されることになりました。
この分割の結果、りゅうこつ座は単独でも全天2番目に明るい恒星カノープスを含む、非常に重要な星座となりました。アルゴ号自体は、英雄アルゴナウタイの命がけの冒険を支え、無事に黄金の羊毛を持ち帰った後、神々への感謝を込めてコリントスの神殿に奉納され、最終的にその姿が星座として天に上げられたと伝えられています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | カノープス | -0.7 |
| β | ミアプラキドゥス | 1.7 |
| γ² | γ² Vel | 1.8 |
| ε | アヴィオール | 1.9 |
| δ | δ Vel | 2.0 |
冬の星座で、おおいぬ座の南、1月〜3月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目印は全天で2番目に明るい恒星カノープス(1位はシリウス)。日本では南に開けた場所であれば、本州南部以南で低く見ることができ、「南極老人星」として長寿を象徴する縁起の良い星として古くから親しまれてきました。見えたら幸運とされる地域もあり、見つけるのが難しいことがその特別感を高めています。
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