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じょうぎ座(Norma)

18世紀の測量士が使った直角定規。かつては「三角定規と定規座」と呼ばれた、小さな道具の星座。

じょうぎ座の星図
略符Nor
学名・属格Norma / Normae
設定者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが1750年代に新設
見ごろの季節南天(日本からはほぼ見えない)
最も明るい星測量・製図用の定規をかたどる、精密測量技術を象徴する星座

神話・由来

じょうぎ座は、神話上の存在ではなく、測量や製図に使われる「直角定規(あるいは水準器)」をかたどった星座です。1750年代、フランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが、南半球の喜望峰で観測を行った際に新たに設定しました。当初は「三角定規と定規座(Norma et Regula)」という、より詳しい名前で呼ばれており、直角三角形の定規と直線を引くための定規の両方をかたどっていたとされています。

ラカーユが手がけた一連の「科学器具シリーズ」の星座群と同じく、この星座も18世紀啓蒙主義時代における測量技術・製図技術への関心を反映しています。正確な測量は、当時の航海術や地図製作、建築において欠かせない基盤技術であり、ラカーユ自身も南天の恒星の位置を精密に測定するという、いわば「天空の測量」に従事していました。この星座は、地上の測量技術と天文学的な精密観測という、共通の精神を持つ2つの営みを結びつける存在と言えるでしょう。

主な星

バイエル符号星名等級
γ²γ² Nor4.0
εε Nor4.5
ηη Nor4.7
δδ Nor4.7

見つけ方

夏の星座で、さそり座の南、ケンタウルス座の東、6月〜7月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目立つ明るい星はなく、全88星座の中でも特に見つけにくい星座のひとつです。さそり座の尾を目印に、その南側の暗い領域を探すのがおすすめです。日本からの観察はほぼ不可能です。

歴史的な星図で見るじょうぎ座

じょうぎ座のヘヴェリウス星図
Uranographia (1801), Johann Bode — public domain

豆知識

実際の今夜の空でじょうぎ座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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