巨人オリオンを倒した毒サソリ。真っ赤な心臓アンタレスを持つ、夏の南天最大の星座。
| 略符 | Sco |
|---|---|
| 学名・属格 | Scorpius / Scorpii |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 夏(7月ごろ21時に南中、南の低空) |
| 最も明るい星 | アンタレス(1等星)は赤色超巨星で、「火星に対抗するもの」を意味する名を持つ |
さそり座は、狩人オリオンの命を奪った宿敵として伝えられています。伝承のひとつでは、オリオンが「この世のどんな獣も自分にはかなわない」と豪語したことに大地の女神ガイアが怒り、巨大なサソリを差し向けてオリオンを刺し殺させたとされます。別の伝承では、オリオンが月と狩猟の女神アルテミスに無礼を働いたことへの罰として、やはりガイアがサソリを送り込んだともいわれます。いずれの物語でも、サソリはオリオンにとって致命的な刺客として描かれます。
この因縁のためか、オリオン座とさそり座は天球上で正反対の位置に配置されており、夜空に同時に高く昇ることが決してありません。さそり座が東の空から昇ってくる夏の宵には、オリオン座はすでに西の空へ姿を消しており、逆に冬にオリオンが空を支配する時期には、さそりは姿を見せません。まるで今も互いを避け続けているかのようなこの配置は、古代の観測者たちによって意図的に選ばれたと考えられています。サソリの心臓にあたる位置で真っ赤に燃えるように輝く星がアンタレスで、その名は「火星(アレス)に対抗するもの」を意味し、赤く輝く様子が火星と間違われるほどだったことに由来します。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | アンタレス | 1.0 |
| λ | シャウラ | 1.6 |
| θ | サルガス | 1.9 |
| ε | ε Sco | 2.3 |
| δ | ジュバ | 2.3 |
夏の代表的な星座で、7月〜8月ごろの夜、南の空の低い位置に見つけやすくなります。目印は赤く輝く1等星アンタレスと、そこから南へ弧を描くように連なる特徴的なS字カーブの星の並び。他の多くの星座と違い、さそり座は実際の生き物の姿にかなり近い形をしており、初めて見る人でも「サソリらしさ」を感じやすい星座のひとつです。日本からは南の空の低い位置にしか昇らないため、尾の先端部分(毒針にあたる部分)は南の開けた場所でないと見えにくいことがあります。射手座(いて座)がすぐ東隣にあり、天の川が最も濃く見える一帯でもあります。
いて座 / てんびん座 / へびつかい座 / おおかみ座 / さいだん座 / みなみのかんむり座
わし座 / さいだん座 / やぎ座 / みなみのかんむり座 / かんむり座