Draw Your Sky

みずへび座(Hydrus)

うみへび座とは無関係の、天の南極付近を這う小さな水蛇。全88星座中最も暗い部類。

みずへび座の星図
略符Hyi
学名・属格Hydrus / Hydri
設定者ペトルス・プランシウスが1597年ごろに新設
見ごろの季節南天(日本からは見えない、天の南極付近)
最も明るい星うみへび座とは無関係の別の星座。全88星座の中でも特に暗い

神話・由来

みずへび座は、水中に生息する蛇(水蛇)の姿にちなんで名付けられた星座です。古代ギリシャの48星座には含まれず、16世紀末の大航海時代、オランダの航海士ペトルス・プランシウスとフレデリック・デ・ハウトマンによって、それまで未整理だった南天の星々の一角として新たに設定されました。名前が似ているため、古代ギリシャ神話に由来する巨大な「うみへび座(ヒュドラ座)」と混同されることがありますが、両者はまったく別の星座であり、由来となる物語も無関係です。うみへび座がヘラクレスの功業に登場する九頭の怪物に由来するのに対し、みずへび座には特定の神話的な物語は伝わっていません。

この星座は、大航海時代にヨーロッパの船乗りたちが、赤道を越えて南半球へと進む中で目にした、未知の海洋生物への関心から生まれたと考えられています。全88星座の中でも特に暗く、目立つ星をほとんど持たないため、実際に観察される機会は少ない星座ですが、その存在自体が、大航海時代における南天探検の広がりを物語っています。

主な星

バイエル符号星名等級
ββ Hyi2.8
αHead of Hydrus2.9
γγ Hyi3.2
δδ Hyi4.1
εε Hyi4.1

見つけ方

秋から冬の星座で、天の南極に近い位置、みずがめ座の南からエリダヌス座の南にかけて長く伸び、11月〜1月ごろの夜に見つけやすくなります。目立つ明るい星はなく、全88星座の中でも特に見つけにくい星座のひとつです。日本からは全く見ることができません。

歴史的な星図で見るみずへび座

みずへび座のヘヴェリウス星図
South polar sky · Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でみずへび座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
今夜の空でみずへび座を見る →

隣の星座

きょしちょう座 / はちぶんぎ座 / テーブルさん座 / レチクル座 / とけい座 / エリダヌス座

同じ季節の星座

ポンプ座 / ふうちょう座 / りゅうこつ座 / ケンタウルス座 / カメレオン座

参考文献

次に読む

星空観察入門道具なしで今夜から始められる、星空観察の基本。 88星座図鑑すべての星座を季節別に一覧できます。