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テーブルさん座(Mensa)

ラカーユ自身が観測した南アフリカの名峰、テーブルマウンテン。地上の山が空に映された唯一の星座。

テーブルさん座の星図
略符Men
学名・属格Mensa / Mensae
設定者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが1750年代に新設
見ごろの季節南天(日本からは見えない、天の南極付近)
最も明るい星全88星座の中で唯一、実在する地上の山(テーブルマウンテン)に由来する

神話・由来

テーブルさん座は、全88星座の中でも特に珍しい由来を持つ星座です。神話上の人物や生き物、あるいは抽象的な道具ではなく、地球上に実在する特定の山——南アフリカ・ケープタウンにそびえるテーブルマウンテン(卓状台地)——をそのまま星座名として採用した、唯一の例なのです。1750年代、フランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユは、この山のふもとにある喜望峰の観測所に約2年間滞在し、南天の星々を精密に観測・記録するという大事業に取り組みました。

ラカーユは自らの観測拠点となったこの印象的な山への敬意と、そこで過ごした日々の記念として、この星座を新設したと伝えられています。興味深いことに、この星座が位置する天球上の場所には、実際に「大マゼラン雲」という白く霧のような天体の一部がかかっており、ラカーユはこれを、テーブルマウンテンの山頂によく見られる雲(「テーブルクロス」と呼ばれる特徴的な雲海現象)になぞらえたとも言われています。地上の風景と天上の星座が、これほど詩的に結びついた例は他にありません。

主な星

バイエル符号星名等級
αα Men5.1
γγ Men5.2
ββ Men5.3
ηη Men5.5

見つけ方

冬から春の星座で、かじき座の南、天の南極に近い位置、12月〜1月ごろの夜に見つけやすくなります。全88星座の中で最も暗い星座のひとつで、目立つ星は一つもありません。大マゼラン雲の南側の一部がこの星座の領域にかかっているため、その位置を目印にするのが実質的な探し方です。日本からは全く見ることができません。

歴史的な星図で見るテーブルさん座

テーブルさん座のヘヴェリウス星図
South polar sky · Firmamentum Sobiescianum (1690), Johannes Hevelius — public domain

豆知識

実際の今夜の空でテーブルさん座を探してみましょう。現在地と時刻から、今見えている本物の星空にこの星座を重ねて表示します。
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参考文献

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