オリオンの足元に潜む野ウサギ。狩人と猟犬に追われる、冬の空の小さな逃亡者。
| 略符 | Lep |
|---|---|
| 学名・属格 | Lepus / Leporis |
| 設定者 | プトレマイオス48星座(古代ギリシャ) |
| 見ごろの季節 | 冬(1月ごろ21時に南中、やや低め) |
| 最も明るい星 | 最も明るい星でも3等級ほどで、目立つ1等星は持たない |
うさぎ座には、他の多くの星座のような壮大な神話は伝わっていません。この星座が持つ意味は、その「配置」そのものにあります。空を見上げると、うさぎ座は狩人オリオンの足元、そしてオリオンの猟犬おおいぬ座のすぐそばに置かれています。つまりこのウサギは、オリオンと猟犬に追われ、今まさに狩られようとしている獲物として星座に刻まれているのです。古代の天文学者たちは、狩りの場面を天球上にひとつの絵物語として配置することを好みました。狩人・猟犬・獲物という三者関係がそのまま星座配置に反映された、数少ない例のひとつです。
古代ギリシャの詩人アラトスの記述によれば、うさぎは元々オリオンとは無関係に空に置かれていたものが、後になってオリオンの物語に組み込まれたとも言われます。一方でエジプトの伝承では、うさぎ座はナイル川流域における豊穣や再生の象徴と結びつけられていたという説もあり、単なる「獲物」以上の意味を持っていた可能性も指摘されています。いずれにせよ、地味ながら丸みを帯びた特徴的な星の並びは、古くから観測者の目を引いてきました。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| α | Arneb | 2.6 |
| β | Nihal | 2.8 |
| ε | ε Lep | 3.2 |
| μ | μ Lep | 3.3 |
| ζ | ζ Lep | 3.5 |
冬の代表的な星座で、オリオン座のすぐ南、12月〜3月ごろの夜に見つけやすくなります。目印はオリオン座の三ツ星の下(南)にある、やや小さくまとまった星の集まり。単体では目立ちにくいため、まずオリオン座を見つけてから、その足元を辿るのが最も確実な探し方です。うさぎ座の南には「おおいぬ座」があり、狩人(オリオン)・猟犬(おおいぬ座)・獲物(うさぎ座)という一連の狩りの場面が縦に並んでいることを意識すると、位置関係が覚えやすくなります。
オリオン座 / おおいぬ座 / はと座 / いっかくじゅう座 / エリダヌス座
ぎょしゃ座 / ちょうこくぐ座 / おおいぬ座 / こいぬ座 / はと座