うしかい座が連れる2匹の猟犬。17世紀に生まれた、比較的新しい星座。
| 略符 | CVn |
|---|---|
| 学名・属格 | Canes Venatici / Canum Venaticorum |
| 設定者 | ヨハネス・ヘヴェリウスが1687年に新設 |
| 見ごろの季節 | 春(5月ごろ21時に南中) |
| 最も明るい星 | 目立つ明るい星はなく、渦巻銀河M51(子持ち銀河)で知られる |
りょうけん座は、古代ギリシャの神話には登場しない、比較的新しい星座のひとつです。1687年、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが自身の星図の中で新たに設定したもので、隣接するうしかい座(牛飼い)が連れる2匹の猟犬、「アステリオン」と「カラ」の姿だとされています。名前はそれぞれ「星の輝き」と「美しさ」を意味し、うしかい座がすぐ北のおおぐま座(北斗七星)を追い立てる様子を、猟犬たちが手伝っているという構図で描かれます。
この星座には古代からの神話的な背景がないため、伝承の重厚さという点では他の多くの星座とは性質が異なります。それでもヘヴェリウスがこの星座を設けた背景には、うしかい座の物語(熊を追う牛飼い、あるいはカリストの息子アルカスの伝承)をより完全な狩りの場面として演出したいという意図があったと考えられています。星座としての姿自体は目立つ形を持たず、地味な存在ですが、その中に含まれる天体——特に「子持ち銀河」の愛称で知られる渦巻銀河M51——は、天文ファンの間で非常に人気の高い観測対象となっています。
| バイエル符号 | 星名 | 等級 |
|---|---|---|
| β | Chara | 4.3 |
| α¹ | α¹ CVn | 5.6 |
春の星座で、おおぐま座の北斗七星の柄のすぐ南、うしかい座の北西、4月〜6月ごろの夜に見つけやすくなります。目立つ明るい星を持たないため、単独で探すのは難しく、北斗七星の柄の部分から南へ視線を移すのが確実な探し方です。この星座の中には、渦巻銀河M51(子持ち銀河)があり、小さな伴銀河と腕でつながっているように見える美しい姿が、天体望遠鏡ファンに人気があります(肉眼では見えません)。
うしかい座 / かに座 / かみのけ座 / コップ座 / からす座